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季刊 『しま』|210号

No.210 Vol.53-1 2007.6 June 季刊『しま』目次

グラビア

「裸の島」は、いま 広島県三原市 佐木島・宿禰島
写真・小林 惠

コラム

オノゴロ島と〈島生み〉神話
〈日本〉の雛形としての〈島〉と人口問題
菅田正昭

TOPICS

瀬戸内海の緑化を応援する瀬戸内オリーブ基金
伴場一昭
瀬戸内海俳句大会 ~島の思いと願いを17音字に託してお寄せ下さい~
愛媛県松山市 中島 金本房夫

特集 島の食と地域活性化

佐渡の山里に受け継がれる食の記憶を地域の力に

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新潟県佐渡島 本誌編集部
あえて交流の場を設けることで地域の食を見直し、地域の自信につなげていこう、そんな声かけから始まった「大崎そばの会」。地粉で打った十割そばと素朴な家庭料理でのもてなしが口コミで広がり、今では観光産業までに成長した。でも、大きく儲けるつもりはないという。大崎の暮らしがあってこその食、その知恵を活かした30年の軌跡を探ってみた。

島に伝わる「白いも」を交流の架け橋に

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愛媛県大島 矢野鐵二
大島の特産品「白いも」を使った焼酎やお菓子が徐々に知名度を上げている。白いもの栽培から加工まで、この活動は大島と新居浜市の人たちとの協働によって進められてきた。「島が元気になることで、新居浜全体が活性化する」。一部離島での地域づくり、抱える課題を互いにアイデアを出し合い、知恵を絞ることで解決に導いていく。

島々の心をつなぐ「島・食の文化祭」

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三重県答志島 濱口弥生
鳥羽市の4つの有人島を舞台に、家庭料理を持ち寄ろうよ、という声かけから始まった「島・食の文化祭」。今春には第2回目が開催され、旬の素材を使った料理が答志島に一堂に会した。仕掛け人となったのは「島の旅社」のスタッフたち。丹精込めた手料理を前に自然と会話も弾み、島や集落をこえた人のつながり、緩やかな連帯感が生まれつつある。

隠岐から食卓に笑顔を届けたい

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島根県隠岐島後 戸田さおり
インターネット通販「隠岐笑店」がオープンしたのは今年4月。届けるのは隠岐の美味しいもの、でも、それだけではない。生産者や作り手の想いも伝えることで、お客さんとの信頼関係を築き、島同士の連携、交流人口の拡大も視野に入れている。美味なる島の味で笑顔をつなげていこうよ――。隠岐の新たな活動を担う若者たちからの報告。

島の女性パワーで地域資源を活かそう

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愛媛県弓削島 村上律子
地域の女性たちが積極的にまちづくりを行ってきた弓削島。3年前に直売所「おいでんさい」をオープンして以降、その活動にさらに拍車がかかっている。摘み菜や海藻を使った自然食も提案し、足元にある自然、食材を活かす知恵を蓄積。「食」を核に、島の自然、ふるさとを見直すきっかけにもつなげてきた。

佐渡産「八幡いも」の復活物語

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新潟県佐渡島 本間東三夫
昨年から旧佐和田町八幡地区で始まった「八幡いも」再生プロジェクト。かつて地域で盛んに作られていた八幡いもを見直そうと、地元の人たちが立ち上がった。栽培方法を工夫し、試行錯誤のすえに産地化への手がかりを得る。生産者も増えつつあり、荒廃農地の再利用にもつながる可能性がある八幡いもは、いま、地域の顔になろうとしている。

女性の発想で「戸島ブリ」の商品化を

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愛媛県戸島 吉田美知子
戸島じまブリの特産化に取り組む女性グループ「とっとまむ」。アイデアを出し合って売り出した戸島ブリの押し寿司「ぶりってら」の評判が上々だ。この他、手巻き寿司やアラを使った料理法を考案するなど女性ならではの視点を活かし、戸島ブリの商品化を進めている。

雑穀を活かした古代食を島の新たな食文化に

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長崎県壱岐島 小川佳子
雑穀や古代米の栽培が昨年から壱岐島で始まっている。弥生時代の代表的な遺跡の一つ「原はるの辻遺跡」でも雑穀を栽培するなど観光事業につなげるほか、地元で雑穀を使った料理教室を開き、古代食を島の新たな食文化としても位置づけていく。厳しい気象条件のもと、雑穀のたくましさ、生命力の強さも実感したという1年目の栽培奮闘記を紹介する。

島の食が持つ魅力と可能性

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齋藤 潤
「食」は、人間の存在の根源と結びついている。栄養のバランスがよく、新鮮でなおかつ安全な食品の大切さを見直す風潮が強まっている今、要するについ最近までの「普通の食事」の大切さが再認識されるようになったのだ。それも、都会の食事というより、旬のものに囲まれていた農村や漁村の家庭の食事といった方がいいかもしれない。また、伝統食の一翼を担う晴れの食事は必ず行事と結びついているから、自分の住む土地に根づく文化を深く理解するためにも役立つだろう。

短期連載

神の島と久高島振興会 第2話 NPO誕生以前
沖縄県南城市 久高島 西銘史則

寄稿

国立公園に編入された島の未来を考える
鹿児島県上屋久町 口永良部島 貴舩恭子
移住者がつくるトビウオ魚醤を島の特産品に
鹿児島県十島村 平島 村主賢治

特別企画

映画『裸の島』は何を遺したか
広島県三原市 佐木島・宿禰島 本誌編集部
<写真の向こう側>
ゴッカルと貿易風のなかに 島を追慕する魂
加藤庸二
<瀬戸内海の今を歩く>
第24景 愛媛県青島 辿りつけない島で、医療の理想型について考える
齋藤 潤

報告

松山しまサミット開催 忽那の島、集い、語り、笑い、つながれ!
愛媛県松山市 中島 俊成雅直

事業

しまづくりサミット2007・前篇
本誌編集部

時評

<潮流>「海洋基本法」離島条項の読み方

書評

重村斗志乃利著『大島紬誕生秘史』

吉田元著 写真集『神々の残映』

表紙… 沖縄県 浜比嘉島

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