NEW 季刊『しま』|286号

No.286 Vol.72-1 2026.7 July 季刊『しま』目次

巻頭カラー

グラビア

新古が交差する島伝統を次世代につなぐ赤米神事
鹿児島県種子島
小原 佐和子

新コラム

しま山はじめました。
第1座 北海道利尻山(前篇)

うつみりんか

特集 今こそUターン・孫ターン

考察 Uターン・孫ターンが拓く可能性―離島から考える移住促進施策

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国際大学GLOCOM講師 伊藤将人
1968年、全国紙で初めて「Uターン」という言葉が登場する。以降、都市部への人口集中が加速する背景を受け、Uターンは社会的関心を集め始めるようになる。後年、「Iターン」という言葉も出現するが、もともと地域とのつながりがあり、地域のことを理解している点、地域のつながりを生かし、内と外の両方の視点で人と人を結びつける役割を担える点で、筆者はUターンに着目すべきと考える。また、これらUターンの特長は孫ターン者にもみられる。事例も踏まえながら、これらUターンや孫ターンの移住促進に向けて自治体が取り組むべき施策について考察する。

佐渡から描く、次世代につなぐ農業と島の未来

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株式会社naco代表取締役 本間涼
15歳の夏、夏の甲子園予選に出場し、島一丸となって応援を受けた出来事が、筆者の人生を突き動かす原動力となっている。大学卒業後、東京で株式会社nacoを創業。その後2020年、佐渡に戻る。Uターンしたことで、佐渡の自然環境の豊かさや、地域コミュニティの暖かさに改めて気づくこととなる。翌21年、自然栽培の農業プロジェクト「イケベジ」を始動。牡蠣殻や酒粕、竹材など島内の未利用資源を活用した米作りや、佐渡で実績のない品種の米「にこまる」の栽培に挑戦。これらが実を結び、25年には米・食味分鑑定コンクールで最高金賞を受賞した。

故郷で次世代を担う高校生の活動を支援

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広島県立大崎海星高等学校魅力化コーディネーター 円光歩
筆者は小学校、中学校、高校と地元・大崎上島の学校に進学し、「やればできる」「動けば何かが変わる」という二つの価値観が育まれた。次は自分が島の子どもたちに関わる仕事をしたいと思い、大学院修了後島にUターンすることを決める。本稿では、2014年よりコーディネーターとして携わる大崎海星高校魅力化プロジェクトでの取り組みを紹介。高校を未就学児の遊び場として開放する「海星保育園」や長年親しまれてきた「大串おでん」の復活、釣り体験イベントの開催など、高校生の自主的な活動が地域を元気づけることにもつながっている。

レポート 森を整え、島の未来をつくる

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Mitake合同会社代表 橋本賢太
本稿では、2017年に五島市にUターンし、現在は株式会社杣林の代表として島で林業に携わる大戸誠一郎氏を取材した。大戸氏は高校卒業後、島を離れていたが、祖父の通院をサポートすることを機に島に戻ることに。2018年に五島森林組合に入社し、現場で森を守る仕事の重要性を知ると同時に、島内に加工施設がないなどの厳しい現実に直面する。25年に独立し、現在は住宅地や道路沿いなどの木を対象とする特殊伐採や、市有林のカーボンクレジット創出事業に取り組んでいる。島の次世代にどんな森林を残すのか、大戸氏の想いを伺った。

レポート スキルを活かした島での事業展開

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本誌編集部 石川新
本稿では、鹿児島県・種子島でのUターン・孫ターン事例について紹介する。海のレジャーインストラクターを営む「Blue Peace種子島」代表の山下義巳氏は、祖父母が南種子町出身。山下氏は石垣島でノウハウを身に着けた後、種子島で開業。当初はダイビング一本だったが、現在はマングローブカヤックなど多角化している。種子島出身の寺田健夫氏は高校卒業後に東京でフランス料理の道に進んでいたが、実家からの呼びかけでUターン。以降30年以上島で、レストラン等の経営に携わる。2025年には島の特産品を素材に使ったクラフトチョコレートショップ「ショコラドエークラ」を開業した。木下勝氏は母校である種子島中央高校で、新設された「ミライデザイン科」にて、ドローンやモーションキャプチャーなど生徒たちにデジタル技術を教えている。

連載・コラム

生きものを 守って活かす 島づくり
第6話 広島県斎島・豊島・大崎下島(前篇)

平田 和彦
島の学校から
第16校 新潟県立佐渡総合高等学校
履歴書のなかの島
15 島の豊かさを歌にのせて

シンガーソングライター 半﨑美子
文学・映画の舞台を歩く『ねことじいちゃん』
大野 道弘
<島の精神文化誌>
第68話 御田植祭

土屋 久
<宮本常一写真を読む その43>
山口県浮島 前篇

板垣 優河
全推連会員の活動紹介(37)
福岡県宗像市大島

丸井 安
永続離島論 13
菅田 正昭

情報

NEWS

日本損害保険協会が軽消防自動車五台を全国の離島へ寄贈
全離島事務局

映画評

『たしかにあった幻』
評・小山茂

書評

黒岩正和著『離島めし』
  
評・澤村建造

報告・事業

首長経験者の眼から見た地方創生
日本離島センター設立60周年記念講演抄録
樋渡啓祐
新技術で課題解決に取り組む「宇宙のまち」 鹿児島県南種子町
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本誌編集部 石川 新
離島人材育成基金助成事業 令和7年度事例報告①
 星空を観光資源にすべくツアーガイドを育成
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特定非営利活動法人DONDON奈留 大久保憲二
令和8年度全離島通常総会開催
全離島事務局

巻末企画

人生に「しま歌」あり

新連載

しまを味わう
長崎県西海市松島
井月 保仁
島で生まれたグラフィックデザイナーが歩いて見つけた島デザイン
愛知県:日間賀島
新村 則人

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