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かつて公共事業に限界がみえ、赤字団体への転落も目前となった海士町。さらには島前の3町村で合併の話も持ち上がる。検討したものの、海を隔てた島同士の合併にはメリットは少なく、単独町制を貫く決断をする。島を守るためには行政がトップになって走らなければならない。島の存続をかけ、「守りの戦略」として行財政改革をしながら、「攻め」の産業創出に取り組む。
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島外に出荷され、「A5」ランクにも格付けされる「隠岐牛」。その生産を行なうのが有限会社「隠岐潮風ファーム」である。これまで、田仲寿夫社長は島で建設会社を経営し、漁協から定置網漁も引き継いでいる。さらに畜産業への参入にあたり、仔牛を島で自然放牧することなどを特徴とした、島生まれ島育ちの牛ブランド「隠岐牛」の立ち上げに挑戦する。
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海士町ではかつて、島で消費する塩は海水から島の人の手で作られていた。町は「㈱ふるさと海士」の事業の一つとして自然塩づくりを復活させる。販路は開拓されつつあるが、他産地との競争も激しい。そこで、浮上したのがこの塩を用いた梅干しの加工である。料理研究家の中村成子さんの提案を契機に、崎集落での梅干しづくりが始まる。
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平成16年度を「海士町ふるさと元年」と位置づけ、新産業創立などを行なっている海士町。一方で、それらの取り組みを整理、町民に説明し、もっと「協働」を求めては、と奥田さんは述べる。奥田さんは仲間とともに「ミントクラブ」を立ち上げ、島に「マリンポート・ハーブガーデン」を整備してきた。活動のなかには、まず自分たちが楽しむこと、仲間とともに自発的に取り組むことなど、まちづくりにつながるヒントがある。
橋口尚武著『ものが語る歴史11 食の民俗考古学』
皆村武一著『村落共同体崩壊の構造』
表紙… 福岡県 小呂島
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