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季刊 『しま』|215号

No.215 Vol.54-2 2008.9 September 季刊『しま』目次

グラビア

神祀りの伝統、創造の未来 山口県祝島
写真・小林 惠

TOPICS

2008年度 トヨタ財団「地域社会プログラム・離島助成」プロジェクトを募集
国土交通大臣杯「第1回全国離島交流中学生野球大会」開催
小笠原諸島返還40周年記念式典開催

特集 海と島の日本・Ⅲ

【対談】島と離島航路の国家的な位置づけを

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安倍友一/山本照子
島々にとって、航路とはまさにすべてを運ぶ生活道路、生命をつなぐ海の架け橋であり、その安定就航は離島振興の基盤を支えるものだ。しかしながら、全国313離島航路のうち、多くが実質赤字経営であり、十分な公的支援なくしては事業を続けられない窮状を抱えている。 これからの離島航路経営にとって何が必要なのか、離島航路事業の国家的な役割とは何か――。 まさに離島振興の行く末を左右するわが国の離島航路政策が大きな転換点を迎えようとしているいま、今号では小さな島々を結ぶ離島航路事業者のお二方に、経営の現場から思いの丈を語っていただいた。

離島漁業再生支援交付金を活用した沿岸資源管理

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沖縄県 八重山支庁 鹿熊信一郎
八重山漁協では漁業者主体による沿岸資源管理、なかでもサンゴ礁漁場の保全に力点をおいて取り組んでいる。 離島漁業再生支援交付金を活用し、禁漁区を広げるなど、資源を守ることで漁業収入の増加を目指す。遊漁船やダイビング業者との協働による実践事例を紹介。

イトーヨーカ堂で販売される網地島の養殖ギンザケ

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本誌編集部
東日本を代表する量販店、(株)イトーヨーカ堂のオリジナル商品「顔が見える食品。」安心・安全をモットーに生産者を限定して販売しているこのシリーズで、宮城県網地島の養殖ギンザケが販売されている。 県内でも良質のギンザケを産出しているという網地島の現場、あわせて量販店における鮮魚需要を報告する。

宗像沖ノ島紀行

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土屋 久
古来、大陸や朝鮮半島とを結ぶ中継地で、古代には重要な国家祭祀場となり、出土した数多の国宝級文化財から「海の正倉院」として知られる玄界灘の沖ノ島。
5月に催された宗像大社沖津宮現地大祭をとおして、海の持つ霊性や島の地政学的重要性、心身を賦活する聖地としての意味を考える。

海は島にとって能動態か受動態か?

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菅田正昭
かつて「アマ」の霊性に包まれていた「シマ」は、シマに内包されていた「クニ」の〈国〉化によって〈島〉化し、「鬼ヶ島」として孤立させられていく。受動的疎外から能動的疎外へ、国から忘れられた存在へと転位した島の精神史を解き明かそうと試みる。

寄稿

平成19年度「離島漁業再生支援交付金」の活用事例について
水産庁漁政部企画課
島に生まれて、島に生かされて
原田 茂
海上輸送と離島の産業 離島地域の小売・サービス業の実態を中心に
赤松達也

短期連載

島のごちそう、いただきます!
東京都新島村の台所で教わる食べものと暮らし
五十嵐映子

連載

<写真の向こう側>
君住む街角
加藤庸二
<地球づくりのフィールドノート>
その2 南大東島「シージャーキー」物語
海津ゆりえ
<「しま」の原景>
第3景 夏の行事
佐藤利夫
<瀬戸内海の今を歩く>
第29景 香川県与島・小与島・岩黒島・櫃石島
齋藤 潤

事業

平成20年度全離島通常総会・日本離島センター評議員会開催

時評

<潮流>離島を見捨てない

書評

宮本常一著『私の日本地図9 瀬戸内海Ⅲ 周防大島』

齋藤 潤著『吐噶喇列島―絶海の島々の豊かな暮らし』

表紙… 沖縄県 南大東島

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