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季刊 『しま』|224号

No.224 Vol.56-3 2011.1 January 季刊『しま』目次

グラビア

一億年の悠久、睦びの島 熊本県御所浦島・牧島・横浦島
写真・小林 惠

TOPICS

平成23年度「離島人材育成基金助成事業」を募集
本誌編集部

特集 海と島の日本・Ⅻ

文化資産としての島の生活誌

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川口祐二
20年以上にわたって島を含めた日本全国の漁村をめぐり、600人もの人たちから話を聞き続けてきた著者。 とりわけ女性たちを中心とした聞き書きの旅をとおして見えてきたのは、厳しい環境下でもたくましく生きる人々の姿である。こうした人の暮らしこそが島の貴重な文化資産ではないか―。島の生活誌やさまざまな人生模様を記録に残すため、これからも地道な旅はつづく。

海と島を再生する答志島の若い力

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鈴木さわこ
藻場の再生活動が評価され、「農林水産祭天皇杯」を受賞した答志島の漁協青壮年部。伊勢湾口に浮かぶ答志島は、わずかな敷地に肩寄せ合うように建つ家々の合間に狭い路地が迷路のようにめぐらされた典型的な漁村である。島という限られた空間では「自分たちでできることは自分たちでやるのがあたり前」。 相互扶助の精神が染みこんだ島の生活は、若者を中心にした明るい未来を模索する推進力となっている。

野鳥から見えてくる日本の島々の重要性

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日本野鳥の会 山本 裕/小林 豊
亜寒帯から亜熱帯にかけて細長く展開する日本列島には、じつに多様な生物が共存し、野鳥の世界からもその一面を垣間見ることができる。キーワードとなるのが島だ。日本固有の野鳥は19種、そのうち、11種が島に生息している。一方で、絶滅した野鳥は13種、うち12種は島に生息していたという。共に生きる環境を保全し、活かしていく道筋を探るためにも島の存在は重要性を増している。

野鳥は島の宝物 バード・アイランド三宅島

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日本野鳥の会 篠木秀紀
国の天然記念物に指定されているアカコッコやカンムリウミスズメなど、希少な野鳥が数多く生息している三宅島。村では日本野鳥の会と協力し、野鳥たちとの共存をテーマに島づくりが進められてきた。「野鳥は島の宝物」という声かけのもと、島の人たちも自ら自然観察のガイドになり、観光誘致へとつなげているバード・アイランド三宅島の今を伝える。

ヲナリの比禮振り、ヲウナの布晒
オウとヲウの視座からの、島霊と国土霊へのタマフリ

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菅田正昭
日本舞踊の女舞「布晒」は、単に布を晒す仕草を舞踊化したものではなく、古代のタマフリ(鎮魂法)としての《ヒレ振り》ではないか。古代、生国魂神社で営まれた「八十島祭」は、島々(大八島国)の生成を願って領巾を振るタマフリの神事ではなかったか。その所作は、穀霊など諸々の豊饒を沖から招き寄せようとする南島の神女の「招き手」にもまた通じるものである。

特別企画

瀬戸内の夏空に子どもたちの歌声が響くとき
写真・大西暢夫

連載

<写真の向こう側>
石階段考
加藤庸二
<島の精神文化誌>
第6話 宗像沖ノ島の神事と大島の暮らし
土屋 久
<「しま」の原景>
第12景 ゆきかう人びと(その5)
佐藤利夫
<瀬戸内海の今を歩く>
第38景 徳島県伊島
齋藤 潤

事業

「第19期島づくり人材養成大学」開講報告
西原 弘/海津ゆりえ

時評

<潮流>「恐るべき一年」の始まり

書評

平岡昭利編著『離島研究Ⅳ』

鹿児島大学鹿児島環境学研究会編『鹿児島環境学Ⅱ』

表紙… 新潟県 佐渡島

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