No.206 Vol.52-1 2006.8 August 季刊『しま』目次
グラビア
- 島びとの心を育んできたササユリ 徳島県伊島
- 小林 惠
エッセイ
- 秘密の花園にて
- 多武保清美
時評
- 潮流 経済学者の国土観
特集 隠岐・海士町の地域戦略〈前編〉
私の地域経営論
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島根県海士町長 山内道雄
かつて公共事業に限界がみえ、赤字団体への転落も目前となった海士町。さらには島前の3町村で合併の話も持ち上がる。検討したものの、海を隔てた島同士の合併にはメリットは少なく、単独町制を貫く決断をする。島を守るためには行政がトップになって走らなければならない。島の存続をかけ、「守りの戦略」として行財政改革をしながら、「攻め」の産業創出に取り組む。
島生まれ島育ちの「隠岐牛」、その秘めたる可能性とは
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本誌編集部
島外に出荷され、「A5」ランクにも格付けされる「隠岐牛」。その生産を行なうのが有限会社「隠岐潮風ファーム」である。これまで、田仲寿夫社長は島で建設会社を経営し、漁協から定置網漁も引き継いでいる。さらに畜産業への参入にあたり、仔牛を島で自然放牧することなどを特徴とした、島生まれ島育ちの牛ブランド「隠岐牛」の立ち上げに挑戦する。
自然塩の復活から始まった崎集落の梅干づくり
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本誌編集部
海士町ではかつて、島で消費する塩は海水から島の人の手で作られていた。町は「㈱ふるさと海士」の事業の一つとして自然塩づくりを復活させる。販路は開拓されつつあるが、他産地との競争も激しい。そこで、浮上したのがこの塩を用いた梅干しの加工である。料理研究家の中村成子さんの提案を契機に、崎集落での梅干しづくりが始まる。
ひとりひとりが輝ける協働のまちづくりを
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島根県中ノ島 奥田美奈子
平成16年度を「海士町ふるさと元年」と位置づけ、新産業創立などを行なっている海士町。一方で、それらの取り組みを整理、町民に説明し、もっと「協働」を求めては、と奥田さんは述べる。奥田さんは仲間とともに「ミントクラブ」を立ち上げ、島に「マリンポート・ハーブガーデン」を整備してきた。活動のなかには、まず自分たちが楽しむこと、仲間とともに自発的に取り組むことなど、まちづくりにつながるヒントがある。
寄稿
- 沖永良部島レポート
- 糸永直美
- 離島振興の柱となる「指定事業」
- 国土交通省離島振興課 米山正樹
シリーズ 島からのメッセージ
- 島に嫁いでくれた花嫁とともに
- 三重県菅島 中村貴一
- 無人島開拓日誌
- 愛媛県赤穂根島 宮脇 馨
- エミューで島を元気にしよう
- 山口県蓋井島 中村 求
- 「〝碧地〟から光を」の教育の実践
- 愛媛県中島 金本房夫
- 地域ポータルサイトという夢の架け橋に希望を託して
- 山口県周防大島 江良正和
TOPICS
- 「離島税制特例のあらまし」を作成
- 〝快水浴場百選〟海の部特選に選ばれる
- 隠岐〝古典相撲〟観戦記
連載
- <写真の向こう側>
ソーロン・アンガマがやってくる
- 加藤庸二
- <瀬戸内海の今を歩く>
第20景 香川県本島
- 齋藤 潤
事業
- 「しまづくりサミット2006」
- 本誌編集部
- 「しまづくりキャラバン2006」
- 本誌編集部
- 平成一八年度全国離島振興協議会通常総会
- 本誌編集部
コラム
- 鬼が島と鬼界島の間で……
- 菅田正昭
書評
橋口尚武著『ものが語る歴史11 食の民俗考古学』
皆村武一著『村落共同体崩壊の構造』
表紙… 福岡県 小呂島