No.241 Vol.60-4 2015.3 March 季刊『しま』目次
グラビア
- 再発見──歴史の奥行き、暮らしの諸相 長崎県小値賀諸島(Ⅱ)
- 写真・小林 惠
TOPICS
- 日本損害保険協会 消防施設七台を全国の離島へ寄贈
- 全離島事務局
コラム
- 世界史から見た幕末期の島々
- 菅田正昭
報告
- 東京伊豆大島 復興の概況
- 本誌編集部
特集 水産業の新たな展開・Ⅱ
離島における「海業」創出の可能性とその展望
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- 東京海洋大学海洋科学部教授 婁 小波
- 地方創生が時代のテーマとなっている。筆者はこれまで「海業(うみぎょう)」を振興することを通じて、漁村地域経済の活性化を図ることを提案してきた。つまり、海業を、既存する漁村の伝統産業である漁業・水産業に加えて、沿岸漁村地域経済を支えるもう一つの基幹産業として育成することで、その再生を図ろうという提案である。
道の駅への出品と海上釣り堀の開設で活気づく宗像大島
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- ドキュメンタリスト 瀬戸山 玄
- 玄界灘に浮かぶ周囲16kmの大島村(当時)は『シマダス'95』に郷土料理はとれたての新鮮な海の幸のオンパレードと書かれ、983人が住むと紹介されている。それから20年が過ぎて福岡県宗像市に編入され、人口は750人弱となり商店も3軒足らずとなった。この小さな島の時の流れが6年前から、立地の妙をバネに新しい地平を拡げはじめている。そして中心軸には牽引役として平成21年にオープンした「道の駅むなかた」がある。
長崎県におけるクロマグロ養殖業の現状と課題
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- 長崎県総合水産試験場長 藤井明彦
- 長崎県のクロマグロ養殖は、1993年に長崎県水産部が「クロマグロ養殖技術開発検討会」を設置したことから始まる。それから約20年が経過した2013年には、長崎県のクロマグロ養殖業は、ブリ類やマダイ養殖業を凌ぐ産業に発展し、その生産量は3,070トン、生産金額は91億円になった。本稿では、県がクロマグロ養殖業の振興に向けて取り組んできた内容を軸に、その経過を振り返りつつ現状と今後の課題を紹介する。
対馬の水産物トレーサビリティと情報発信の試み
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- 長野 章/清野聡子/長野晋平/馬場康平
- 長崎県対馬では、水産物の生息環境、自然環境及び資源を維持継続する努力が続けられています。ここでは、対馬で行おうとしている水産物の生産過程に関する情報(トレーサビリティ)と対馬の自然環境と資源維持の努力を情報化し、水産物の購入者に伝達する試みである「情報を持った水産物」について述べます。
寄稿
- 宮本常一写真の里帰り
- 周防大島文化交流センター 高木泰伸
連載
- <写真の向こう側>
オフショアの海に
- 加藤庸二
- <島の精神文化誌>
第23話 与論民俗村(後篇)
- 土屋 久
- <「しま」の原景>
第29景 佐渡船の船路(その八)
- 佐藤利夫
- <瀬戸内海の今を歩く>
第54景 愛媛県鵜島
- 齋藤 潤
事業
- 「アイランダー2014」開催
- 本誌編集部
書評
内海紀雄著『潮鳴り遥か─五島・久賀島物語』
岡﨑昌之編『地域は消えない─コミュニティ再生の現場から』
資料
平成二七年度離島振興関係国家予算政府原案
表紙… 東京都 式根島