No.263 Vol.66-2 2020.9 September 季刊『しま』目次
グラビア
- 新たな日常と向き合う島々の諸相
- 写真・本誌編集部
TOPICS
- 離島活性化交付金の概要と事例紹介
- 国土交通省離島振興課
コラム
- 離島関係志落穂稿 その11
- 菅田正昭
特集 島から考える日本・Ⅱ
【続報】新型コロナウイルス感染症 離島への影響と今後の課題
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独自のクリーン認証制度で住民や観光客が安心して過ごせる島へ(新潟県佐渡市)
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- 佐渡市企画課長 猪股雄司
- 新潟県の沖合に位置する佐渡市では観光客の方々に安心感のある滞在を提供するため、宿泊・飲食業などを対象とした独自の衛生認証制度「佐渡クリーン認証」を開始しました。また「さどまる倶楽部」会員を対象に、島内で利用できる電子通貨「だっちゃコイン」によるポイントバックキャンペーンを実施しました。
住民への商品券配布、弁当購入デーの設定 地域が一丸となった「支え愛」(島根県西ノ島町)
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- 西ノ島町観光定住課長 福間章仁
- 島根県の隠岐島前3島で最大の西ノ島町では来島自粛要請の影響が大きかった観光業、飲食業の支援策として島内店舗で利用できる「わがとこ応援商品券・食事券」を発行し全住民参加型で地域経済循環を図った。また、町職員組合の発案で役場職員などが地元店舗の弁当を購入するプロジェクトも実施した。
オンライン観光や特産品ギフトで関係人口の維持・創出を(島根県海士町)
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- 株式会社島ファクトリー 石原紗和子 海士町人づくり特命担当課長 濱中香理
- 島根県海士町の株式会社島ファクトリーはオンラインで自宅にいながら旅ができる「リモートトリップ」を企画・販売した。また島の生産者の協力の元、特産品詰め合わせを「海士のてしごとマルシェ」として島外に販売している。加えて、町では町出身の島外学生に町長のメッセージを添えて特産品を届けた。
町独自の経済対策で国・県の制度を補完(香川県小豆島町)
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- 小豆島町企画財政課長 川宿田光憲
- 香川県小豆島の東側に位置する小豆島町では、コロナ禍の影響によって打撃を受けた多くの事業者に対して様々な支援策を講じている。事業継続と雇用維持を念頭に置いた支援策をはじめ、「新しい飲食店スタイル応援給付金」の給付や、「ウェブ会議システムを活用したオンライン移住相談」など新しい生活様式に向けた取り組みも進んでいる。
飲食・宿泊業者を応援するスタンプカードや誘客事業(愛媛県上島町)
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- 上島町総務課危機管理室・商工観光課
- 愛媛県北東部、広島県境の瀬戸内海の位置する上島町では、コロナ禍の影響で経営が厳しくなっている飲食店を支援するため、スタンプカード事業「かみじまエール」を実施している。また、宿泊事業者に対して「宿泊延期等協力金」の支給や、一般旅行者に対して宿泊料金を助成する「かみじま応援割」の実施などの支援を行なっている。
プレミアム付き商品券の発行と住民向け市内観光の推進(長崎県壱岐市)
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- 壱岐市観光課長 岡部一也 商工振興課長 出口威智郎
- 玄界灘に面する長崎県壱岐市では「壱岐市プレミアム商品券」を発行し、市内経済の循環を図った。また、「市内限定島内宿泊施設応援キャンペーン」や「市民限定島内バスツアーキャンペーン」など市民による島内観光を企画した。加えて、「ふるさと応援小包便発送事業」として帰省自粛に協力してくれた市出身の子どもに対して特産品を発送した。
お腹の赤ちゃんへの給付金支給、先払い観光券の販売や地域通貨の発行(長崎県小値賀町)
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- 小値賀町総務課企画係長 神﨑健司
- 五島列島北部に位置する長崎県小値賀町では全国に先駆け、「おなかの赤ちゃん特別定額給付金」を支給した。また、NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会は島内宿泊・飲食店に対する先払いチケット「こんどおぢかに行く券」を発行し、事業継続を支援している。加えて、商工会は町内で使用可能な地域通貨「いま!おぢかでつかうけん」を全世帯に配布し、島内経済の循環を図っている。
オンライン移住相談の常設とワーケーションの推進(長崎県五島市)
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- 五島市地域協働課移住定住促進班係長 平野 梓
- 五島列島最南端に位置する長崎県五島市では、コロナ禍をきっかけとした地方移住志向の高まりをふまえオンライン移住相談会を常設している。また、昨年度から「五島ワ―ケーションチャレンジ」を実施、参加者の満足度は非常に高くなっている。これからも「五島市=先駆的な取り組みをするユニークな島」という認識が広がるようチャレンジを続けていく。
水際対策の徹底と予防意識の醸成で住民の命と生活を守る(鹿児島県十島村)
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- 十島村住民課
- 有人7島と複数の無人島からなる鹿児島県十島村は各有人島にへき地診療所はあるものの、入院病床はなく、常駐医師はいません。島内にウイルスを持ち込まないために、各島の乗船券販売所へのサーモグラフィの配備や巡回診療を遠隔医療に切り替えるなど感染防止対策を進めている。また、住民へのマスクの無料配布による予防意識の醸成やオンライン移住相談も行なっている。
外出自粛を契機とした住民の健康意識の醸成と村内観光の磨き上げ(鹿児島県宇検村)
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- 宇検村企画観光課主事 隈元裕平
- 奄美大島の南西部に位置する鹿児島県宇検村では、コロナ禍の影響による住民の運動不足を解消し、健康を増進するため「ヘルシーチャレンジ事業」として、食事改善による体重減少や運動・体重などの継続的な記録に対して商品券を進呈する取り組みを行なった。また、外出自粛を契機として住民による村内観光を支援し、地元の魅力の再発見に取り組んだ。
【レポート】オンラインを活用した飛島の挑戦(山形県酒田市)
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- 合同会社とびしま共同代表 松本友哉
- 山形県酒田港の北西に位置する飛島で「合同会社とびしま」は多くの事業を展開する。今年度はオンラインの活用や、映像制作で新たな事業分野を開拓している。「島ターンオンライン」ではオンラインイベントの実施と移住に関する情報をまとめたウェブサイトを作成した。徹底的なオンライン・デジタルの活用により、オフライン・アナログの島ならではの魅力が際立つのではないかと考えている。
論考
- 八丈島の疱瘡──古文書が語る感染症(前篇)
- 對馬秀子
連載
- <写真の向こう側>
ティンガーラ
加藤庸二
- <小さな島の小さな取り組み(15)>
愛媛県大島(八幡浜市)──地元水産物を活用した「しまカフェ」
乾 政秀
- <全推連会員の活動紹介⑰>
郷愁を誘う観光絵葉書を制作
結城豊廣
- <島の精神文化誌>
第45話 東京『宝島村』(中篇)
土屋 久
- <宮本常一写真を読む>
その22 山口県周防大島久賀(後篇)
徳毛敦洋
- <瀬戸内海の今を歩く>
第76景 空き家を活用したゲストハウスが秘める可能性
齋藤 潤
事例報告
離島人材育成基金助成事業 令和元年度優良事例報告②行政の垣根を超えた「オール種子島」による島づくり(鹿児島県種子島)
- 小早 太
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事業
- 離島甲子園、一五年の軌跡
- 全離島事務局
映画評
- 『結びの島』
書評
- 吉村政徳編著『五島うどんの御力――日本最古説を追って』
- 寺島紘士 著『海洋ガバナンス――海洋基本法制定 海のグローバルガバナンスへ』
表紙…長崎県中通島
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