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季刊『しま』|267号

No.267 Vol.67-2 2021.9 September 季刊『しま』目次

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ようこそ世界自然遺産の島々へ
本誌編集部

TOPICS

離島活性化交付金の概要と事例紹介
国土交通省離島振興課

コラム

離島関係志落穂稿 その15
菅田正昭

特集 島から考える日本・Ⅵ

【基調報告】日本の医療のあり方に示唆を与える離島医療

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(公社)地域医療振興協会地域医療研究所長 山田 隆司
本特集の基調報告として、東京都・鹿児島県・沖縄県の離島医療の現況を伝えます。また、三重県鳥羽市に所在する診療所のネットワーク化、山口県の離島での研修システムについて紹介し、総合診療医や診療看護師の育成といった離島医療についての展望をまとめました。

常勤医師のいない島、多様な役割を担う看護師(新潟県粟島浦村)

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粟島へき地出張診療所看護師長 大野 充
同看護師 神丸 惣
常勤の医師がいない新潟県粟島浦村では、粟島へき地出張診療所の看護師が島の医療の大きな役割を担っています。この診療所では村上総合病院など本土の医師による「出張診療」や「テレビ診療」が行なわれています。また、ヘリコプターや船での緊急搬送や保健指導、介護といった島が抱える課題、住民同士の互助などの島ならではの強みもお伝えします。

東京の島しょ医療の現況と広尾病院の役割(東京都)

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東京都立広尾病院内視鏡センター長 小山 茂
東京都の医療・介護福祉の現況を島の規模別に報告します。また、航空機などによる島から本土への救急患者の搬送や、「画像伝送サービス」など広尾病院が実施している島しょの医療サービス向上に向けた取り組みについて紹介します。

巡回診療と人材育成、海をわたる病院「済生丸」(瀬戸内海4県)

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瀬戸内海巡回診療事業推進事務所
半世紀余りにわたって、瀬戸内海の島々を診療してきた「済生丸」。船が備える医療設備・体制や巡回診療の様子について紹介します。さらに、地域医療を担う人材育成の取り組みや、阪神淡路大震災を例に災害時の救援活動について報告し、島の高齢化などを踏まえた展望をお伝えします。

隠岐から考える総合診療医と病診連携の重要性(島根県)

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隠岐広域連合立隠岐病院院長 長谷川明広
  
同隠岐島前病院院長 黒谷一志
全国で最も小さな二次医療圏である島根県隠岐圏域の医療を担う隠岐病院と隠岐島前病院の状況をお伝えします。派遣医師の交通アクセス、看護師の不足などの課題がある一方、隠岐病院では「島の医療人育成センター」の設置、隠岐島前病院では「サービス調整会議」といった特徴的な取り組みを実施しています。

離島医療の確保に向けたへき地医療支援センターの取り組み(山口県)

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山口県立総合医療センターへき地医療支援センター長 原田昌範
県内に21の有人離島がある山口県。萩市大島の診療所に赴任した経験談や、「へき地医療支援センター」の特徴ある活動を紹介します。同センターでは島で勤務する看護師などが交流を深める「やまぐち離島医療サミット」をしたり、離島医療を担う医師を育てる「長州総合診療プログラム」を提供しています。

【コラム】遠隔医療の変遷と離島での活用

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NPO法人日本遠隔医療協会 長谷川高志
離島でも普及が進みつつある遠隔診療を概観し、平成30年に策定された「オンライン診療の適切な実施に関する指針」など遠隔医療に関する制度の変遷、今後の課題について解説します。

ICTを活用した二次離島の医療向上を目指して──嵯峨ノ島での実証実験の成果から(長崎県五島市)

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五島市国保健康政策課長 川上敏宏
11の有人島がある長崎県五島市の医療機関は福江島に集中しており、医師や看護師のみならず薬剤師が不在の島もあります。タブレット端末を用いたお薬相談、アバターロボットによるオンライン診療、ドローンでの薬剤輸送など、ICTを活用した二次離島の医療向上に向けた取り組みを紹介します。

小規模離島で暮らし続けていくために──看護師二名体制、遠隔診療、島外機関との連携(鹿児島県十島村)

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十島村住民課長 竹内照二
鹿児島県十島村に所在する7つの有人島には常勤医師がおらず、本土からの巡回診療が行なわれています。「レントゲン便」と呼ばれる7島まとめての健康診断やドクターヘリなどによる緊急搬送、看護師2名体制の実現など、島の医療を充実させるための取り組みを紹介します。

地域の文化・風習を取り入れた住民に寄り添う看護の実践(沖縄県久米島町)

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公立久米島病院副病院長兼看護部長 津波勝代
沖縄県久米島の医療を担う公立久米島病院では、アイランダーへの参加や、大学サテライト教室の開設など島の看護師確保・育成のための取り組みを実施しています。また、島の文化や風習を取り入れた看護を行なっています。さらに、沖縄県内の離島診療所への看護師支援についても紹介します。

【コラム】ネットワークの力で切り拓く離島医療の未来

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アンター株式会社代表取締役 中山 俊
依然として深刻な島の医師不足。その背景には専門医に相談しづらい、最新知識を得にくいという医師にとっての不便さが挙げられます。この問題を解決するために、私たちが提供しているオンラインサービスを紹介します。

論考

離島集落にみる持続可能なコミュニティづくりのヒント
姫野由香

連載

<写真の向こう側>(最終回)
オセアン・ノマド

加藤庸二
<小さな島の小さな取り組み(19)>
長崎県奈留島(五島市)――奈留町漁協の水産加工と新たな挑戦

乾 政秀
<全推連会員の活動紹介㉑>
島で海の未来を考える

岡山県白石島 原田 茂
<島の精神文化誌>
第49話 初木神社例大祭

土屋 久
<宮本常一写真を読む>
その26 三重県坂手島(前篇)

本間智希
<瀬戸内海の今を歩く>(最終回)
第80景 島々をめぐった二十年余 瀬戸内の来し方行く末

齋藤 潤

寄稿

島嶼間のつながりの強化と地域コミュニティの維持――国境離島文化振興コースでの研究から
山下大輔

寄稿

「しま」を学べる大学院
松尾晋一・河又貴洋

事例報告

離島人材育成基金助成事業 令和2年度事例報告②
 障がいがあっても元気に暮らせる島を目指して(愛媛県上島町)

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中川理香

書評

大杉 覚 著『コミュニティ自治の未来図――共創に向けた地域人財づくりへ』
春牧里めぐりの会 編著『屋久島 春牧里めぐり里語り読本』

映画評

『スギメ』

短報

震災から一〇年、活力を取り戻しつつある田代島(宮城県石巻市)
仲田成徳
  
コロナ禍、新たな観光を模索する初島(静岡県熱海市)
本誌編集部

表紙…鹿児島県与論島

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