No.232 Vol.58-3 2013.1 January 季刊『しま』目次
グラビア
- 「山ノ神」鎮まる森の島 山口県蓋井島
- 写真・小林 惠
TOPICS
- 平成25年度「離島人材育成基金助成事業」の募集を開始
- 本誌編集部
コラム
- 都市と島
- 菅田正昭
報告
- 宮城県離島の復旧・復興の概況
- 本誌編集部
特集 離島振興法への期待
島に住むことに誇りの持てる離島振興を
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- 中俣 均
- 島の風景――、それはその島に暮らす人びとによってつくられてきたもの。自然を相手にした生業のなかで人間と環境とが一体化し、島ならではの風景や文化を育んできた。地域の均質化、画一化が進む昨今、島が島であること、島に暮らすことそれ自体に価値があるとも言えるだろう。あまたの島々の存在を知らしめ、島が真の意味での国民的役割を担っていることを周知させること。離島を振興させるとは、島の住民にとってだけでなく、国全体をいわば啓蒙することでもある。
世界の海につながる島の「地域知」海洋保護区と地域振興
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- 清野聡子
- 島が育んできたさまざまな知恵は、海を通じて世界とつながる構想力の源となっている。離島振興の再出発にあたり、海域の保護と漁業を両立させてきた、その「地域知(ちいきち)」こそが、自らの島を活かすことにもなるだろう。海の適切な管理に有効な「海洋保護区」を例に、島々の持つ可能性を考えてみたい。
ソーシャルメディアで島を新起動する世界の事例から導く5W1H
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- 砂川 肇
- 文字や映像などの情報を手軽に交換できる手段として注目されているソーシャルメディアだが、情報量や伝達の速度だけに価値を置いていては、その意義を見誤るだろう。情報を発信する側の理由、想いが明確であることで、はじめて情報の受け手との協働が生まれる。互いが当事者になることでギブ・アンド・テイクの関係を築きながら「情報に託された意味」を社会に伝えていく、そんなソーシャルメディアの可能性を引き出し、実践している諸外国の島の取り組みを紹介する。
離島の再生と活性化への期待 長崎県の事例を参考にして
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- 菊森淳文
- 離島経済にとって最大の課題は、人口減少と高齢化への対策である。移住定住事業もその対策のひとつであり、交流人口を増やしていくことも重要だ。島の資源を活かした地域着地型観光の事例として長崎県小値賀町の民泊(体験交流)や古民家再生事業、また、同県五島市のツバキを活用した観光誘致、商品開発などの取り組みから離島再生への課題、可能性を探る。
寄稿
- みなさんの島にも「ご当地ナンバープレート」を
- 清水希容子
- 島のお宝「島遺産」の登録と活用による誘客促進を
- 三重県鳥羽市企画財政課
連載
- <写真の向こう側>
アンダーウォーターフォトグラフィー
- 加藤庸二
- <島の精神文化誌>
第14話 オノゴロ島と沼島衆(後篇)
- 土屋 久
- <「しま」の原景>
第20景 陶磁の道
- 佐藤利夫
- <瀬戸内海の今を歩く>
第46景 香川県佐柳島・高見島(高見島篇)
- 齋藤 潤
事業
- 「しまづくりサミット2012」開催
- 本誌編集部
- 国土交通大臣杯「第5回全国離島交流中学生野球大会」開催
- 本誌編集部
- 「第21期 島づくり人材養成大学」開講報告
- 西原 弘
追悼
- 離島振興法育ての親、山階先生
- 鈴木勇次
書評
平野秀樹著『日本、買います──消えていく日本の国土』
横山信一著『魚は減ってない!──暮らしの中にもっと魚を』
表紙… 山口県 六連島