No.244 Vol.61-3 2016.1 January 季刊『しま』目次
グラビア
- 神の出で座す石段の島 高知県沖の島・鵜来島
- 写真・小林 惠
TOPICS
- 平成二八年度「離島人材育成基金助成事業」の募集を開始
- 本誌編集部
報告
- 【続報】鹿児島県口永良部島の噴火災害
- 本誌編集部
コラム
- 志磨目八目 その3 「島読書」の提案
- 小野晋也
特集 離島創生の動向・Ⅰ
依存から自立へ、離島の強みを活かした地方創生の実現を
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- 新潟県佐渡市総合政策課人口減少対策室 岩﨑 洋昭
- 佐渡市は平成27年7月に、「歴史と文化が薫り 自然と人が共生できる美しい島」を基本コンセプトとした、「佐渡市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定した。人口減少を克服し、地方創生を実現するために、トキとの共生、「佐渡学」など独自の文化を全面に押しだし、さまざまな施策に取り組んでいる。その概略を紹介する。
独自の地域資源を活かした産業の活性化と雇用の創出を目指して
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- 長崎県壱岐市政策企画課長 谷口 実
- 『魏志倭人伝』に「一支国」と記され、国内最大級の弥生期環濠集落「原の辻遺跡」が存在する壱岐島は、対馬・玄界灘の豊かな水産資源にめぐまれ、「壱岐牛」の生産など安定した産業をもつ。将来の人口減少の克服と地方創生へ向けて、壱岐市が据えた4つの基本目標を紹介する。
島内外の交流と、島で育った人材の還流を
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- 鹿児島県長島町総務課行政係長 町口 真浩
- 遣唐使船やオランダ船などが訪れた歴史から独自の文化をもつ長島町。ほとんどの住民が生産者=つくり手であり、食糧自給率100%を超える農水産物豊かなこの地では、自らのアイデンティティをひとつの大陸「長島大陸」と捉え、地域の魅力を全国へと発信している。町内唯一の離島・獅子島を通して長島町の「地方創生」への取り組みを探る。
「挑戦する人」への覚悟が醸成された戦略策定
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- 島根県海士町総務課主査 濱中 香理
- 「合併しない宣言」をし、財政危機をのりこえ、「自立・挑戦・交流」という経営指針を掲げて挑戦を続ける隠岐・海士町。町版総合戦略の策定は、その指針にもとづく長期ビジョンの中で、次代を担う「挑戦する人」を育てる試みだった。若手住民が主体となった好循環を生み出す自発的なプランづくりに、離島創生の萌芽をみる。
「離島創生」の方向性──個人に向き合い、実態に即した雇用・支出対策を
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- NPO法人ローカル・グランドデザイン理事 坂本 誠
- 「地方創生」政策は拙速かつ中央集権的に推進され、「一部離島」や「旧町村部」の存在を見落とすなど、住民不在・地域不在のまま進んでいるのが実状である。こうした「地方創生」政策の問題点をふまえながら、本来あるべき「創生」に向けて、これからわれわれはどう取り組めばよいのか。「地域としてとるべき姿勢」と「『創生』を支えるための社会設計」の2つの観点から指摘を加えてみたい。
短報
- かつてベビーラッシュ、いまも元気な姫島(福岡県糸島市)
- 本誌編集部
- 私設観光案内所などがオープン、活気を帯びる祝島(山口県上関町)
- 本誌編集部
- 種子島・なかわり生姜山農園の挑戦(鹿児島県西之表市)
- 本誌編集部
寄稿
- 山のまちと離島 野球を通じたまちおこし交流
- 島根県西ノ島町教育委員会 福間章仁
- 神津島「郷海の森」の再生へ向けて
- 神津島郷づくり研究会 河合健一
連載
- <写真の向こう側>
風化と耕起
- 加藤庸二
- <島の精神文化誌>
第26話 豊年祭とサトウキビ(前篇)
- 土屋 久
- <宮本常一写真を読む>
その3 東京都三宅島(後篇)
- 山川志典
- <「しま」の原景>
第32景 「しま」は居よいか住みよいか
- 佐藤利夫
- <瀬戸内海の今を歩く>
第57景 山口県端島・黒島
- 齋藤 潤
事業
- 「しまづくりサミット2015」開催
- 本誌編集部
- 国土交通大臣杯「第八回全国離島交流中学生野球大会」開催
- 本誌編集部
- 「第24期 島づくり人材養成大学」開講報告
- 西原 弘
映画評
- 日本・トルコ合作映画『海難1890』
- 本誌編集部
書評
八板俊輔著『馬毛島漂流』
山浦晴男著『地域再生入門――寄りあいワークショップの力』
表紙… 愛知県 篠島