季刊『しま』｜234号

No.234 Vol.59-1　2013.6 June　季刊『しま』目次

グラビア

急潮のなかの小さな島々　鹿児島県請島・与路島: 写真・小林惠

TOPICS

リニューアルした本財団ホームページ「しましまネット」の活用を: 本誌編集部
長崎県でプレミアム付き共通商品券「しまとく通貨」の発行を開始: しま共通地域通貨発行委員会　久保雄策

コラム

「沖縄県及島嶼町村制」への道程とその後: 菅田正昭

報告

宮城県離島の復旧・復興の概況: 本誌編集部

特集改正離島振興法施行

離島振興基本方針の概要

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国土交通省国土政策局離島振興課長　大野　淳
前離島振興課振興第一課長補佐　中村克彦
平成二五年三月、改正離島振興法の基本方針が国土交通大臣をはじめとする主務七大臣の連名で官報告示された。今回の作成に当たっては、各主務省が離島振興上特に重要と考えられる事項を検討し執筆することとなったため、さまざまなソフト施策に関する配慮規定の追加、離島活性化交付金等事業計画の創設など、より明確かつ網羅的な内容となっているのが特徴だ。今後一〇年間における離島振興の在り方を示す基本方針の概要について解説する。

「離島活性化事業費補助金」及び「離島活性化交付金」について

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国土交通省国土政策局離島振興課
離島の自立的発展を促進するための「離島活性化事業費補助金」の概要を解説する。離島における輸送費用の低廉化、地域資源を活用した産業創出による雇用拡大、交流事業による観光振興、人材育成などへの補助をこれからの島づくりに生かしてもらいたい。また、平成二五年度当初予算の成立に伴い制定した「離島活性化交付金事業実施要綱」についても併せて紹介する。

離島流通効率化事業の概要及び実施事例紹介

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国土交通省国土政策局離島振興課: 平成二四年度に創設された「離島流通効率化事業」。離島における生活物資や生産品の移入・移出など流通の効率化に効果のある施設や機材の設置、導入を支援することで離島振興につなげていくことを目的にしている。平成二五年度からは離島航路がある本土側の施設整備も対象になるなど拡充が図られた。本事業の改正概要、ならびに実施事例を紹介する。

「離島の公立高等学校等に対する教職員定数の加算措置」及び「離島高校生修学支援事業」について

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文部科学省初等中等教育局財務課: このたびの改正離島振興法において、魅力ある教育を展開する離島の高等学校などに対する教職員定数の加算措置、及び高校が設置されていない離島の生徒への修学支援に関する規定が新たに設けられた。これは離島への定住促進対策の一環でもあり、島の環境を活かした学校づくりが地域振興、次代を担う人材育成につながることも期待したい。

離島の妊婦健診・出産に係る支援経費の特別交付税措置化について

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厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課
安心して子どもを産み育てられる島へ。そのための支援として、病院や診療所などが設置されていない離島に居住する妊婦の出産経費を特別交付税として措置することとなった。定期健診や分娩時の際の交通・宿泊費などを助成することで、条件不利地域でもある離島の少子化対策へもつなげていく。