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季刊 『しま』|246号

 

No.246 Vol.62-1 2016.6 June 季刊『しま』目次

グラビア

山神坐す島の里 島根県隠岐島後
写真・小林 惠

TOPICS

離島人材育成基金助成事業に「研究助成」「活動助成」を新設
本誌編集部

コラム

志磨目八目 その5 「島リゾート」の基本概念の検討 その2
小野晋也
萬葉集の離島生活 その2
菅田正昭

特別報告

フランス・コルシカ島現地調査(前篇)
コルシカ島における海運の状況と国土連続制
この記事の詳細は横浜国立大学学術情報リポジトリより閲覧可能
横浜国立大学准教授 長谷川秀樹

短報

市営航路に新船が就航、利便性が高まる島々(三重県鳥羽市)
本誌編集部

特集1 有人国境離島法制定

有人国境離島法への期待

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全国離島振興協議会会長 白川 博一
超党派の議員立法として国会に提出されていた有人国境離島特措法(有人国境離島地域の保全及び特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する特別措置法)は、平成28年4月20日、参議院本会議において賛成多数で可決成立、4月27日に公布されました。本法の制定により、現行4法とは対象と目的を異にする「保全」「地域社会維持」の根拠が新たに担保され、今後は国の責務によって総合的な離島施策が講じられるものと期待しております。

島に雇用を生み出すための有人国境離島法

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自由民主党 離島振興特別委員会委員長 谷川 弥一
私が長崎県議だった頃、国のある役所を要望で訪ねた時に「無理して離島に住んでもらわんでいいよ」と言われたことがあります。当時は、それが離島に対する考え方でした。その後、排他的経済水域など海洋の重要性に意識が向きはじめ、国境の島を無人化してはいけない、という流れになってきました。そのタイミングで、離島振興特別委員長になり、いまだったら理解を得られるな、と感じたのです。国境離島に人が住みつづけるには何が必要か、ずっと考えてきたことです。対象や財源などについて関係各方面とも相談し、離島振興特別委員会をはじめ党内や他党の了承をいただいて、手順を踏みながら、一つ一つ階段を上ってきたわけです。

条文 有人国境離島地域の保全及び特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する特別措置法

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特集2 離島医療と地域づくり

【特別対談】離島の実情に即した医療施策の推進を

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(公社)地域医療振興協会 地域医療研究所所長 山田 隆司
鹿児島県伊仙町長               大久保 明
離島の定住条件のなかでも、診療機関の不足や医師などの偏在、臨床に関わる行為制限など、とりわけ医療をめぐる課題は山積している。一方では、長寿や高い出生率という地域力を背景に、医療や介護システムが基盤となる地方創生戦略「日本版CCRC」の胎動、そして総合医を育てる場としての役割期待もある。これら離島の実情と特長に照らして、今後の離島医療と地域づくりはいかにあるべきか――。地域医療と振興に長く関わってこられたお2人の医師に、現場でのご経験を踏まえて余すところなく語っていただいた。

報告

鳥羽市答志島・神島における介護事情
本誌編集部

寄稿

「しまっちんぐ2016」開催
国土交通省離島振興課
噴火災害からの復興を模索する
口永良部島ガイド協会会長 貴船恭子

連載

<写真の向こう側>
音楽と島
加藤庸二
<島の精神文化誌>
第28話 布施の山祭り(前篇)
土屋 久
<宮本常一写真を読む>
その5 山形県飛島(前篇)
小川ひかり
<「しま」の原景>
第34景(最終回) おわりに――「しま」と海
佐藤利夫
<瀬戸内海の今を歩く>
第59景 愛媛県生名島・佐島
齋藤 潤

事業

FOODEX JAPAN 2016
本誌編集部
平成28年度全離島通常総会を新潟県佐渡市で開催
本誌編集部

映画評

隠岐を舞台とした人間ドラマ『渾身 KON-SHIN』
齋藤あや子

書評

石田秀輝著『光り輝く未来が、沖永良部島にあった!』

尾畑留美子著『学校蔵の特別授業』

表紙… 東京都 式根島

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