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島づくり人材養成大学

島づくり人材養成大学とは、離島住民を対象に島づくりのリーダー養成を目的とした短期集中講座です。平成4年に開講し、これまで延べ696名の卒業生を輩出しています。

島づくり人材養成大学趣旨

 今日の離島は、人口減少により急激な過疎化・高齢化が進展し、地域独自の創意と工夫を凝らした離島地域社会の創造が急務となっています。本財団では、各島でコミュニティの活性化や産業振興に取り組んでいる実践者を中心に、地域づくりの核となるリーダーを育成するための研修を、平成4年から毎年開催しています(令和2年度は新型コロナ感染拡大のため中止)。全国の島々から受講者が集い、これまで約660人の修了生を輩出してきました。
 この島づくり人材養成大学は、日常から離れて自分自身を見つめ直し、島人同士で交流し、課題を共有するなかで、島を取り巻く環境や求められているニーズを的確に把握し、島の有形・無形の資源の再発見や有効活用方法の模索などを通して「島でやらなくてはならないこと」「自分にできること」を具体化していくものです。ワークショップを通じて新しい発想を学びあい、課題解決のための技術を磨き、最終日までに各自が島づくりの具体的なプランを構想し、発表を行うことで、暮らし方や働き方の多様化、情報化社会の一層の進展など「新しい日常」に対応しうる、創造性を兼ね備えたバイタリティにあふれる人材を養成し、今後の離島の振興に資することを目的としています。

研修内容

 研修はワークショップを中心に行います。一方通行の講義ではなく、全国から集まる参加者同士の情報交換、島づくり活動に詳しい有識者を招いての講義や意見交換、開催地域の「島づくり」事業の見学など、島の活性化に焦点を当てた独自のカリキュラムを組んでいるのが本研修の特徴です。

第33期(令和7年度)研修について

現地研修日程:令和7年9月29日(月)~10月3日(金) 4泊5日
開催地:新潟県佐渡島

 テーマ:「島の日常」のもつ魅力に気づき、発信できる人材の育成
 地域のもつ魅力をどのように発信すればよいのか――。日々苦心しながら、創意工夫を繰り返している人も多いのではないだろうか。とかく情報発信は、観光地や新たにオープンする/した店舗など目新しいものが対象になりがちだ。しかし、地域の「日常」にある見慣れた景色や些細な物事のなかにこそ、そこに暮らす人々やその土地らしさが現れてくるといえる。世間一般の価値観や評価軸を意識することも大切だが、自分自身の視点で地域の価値を再発見していくことは、今後さらに重要になってくるはずだ。
日常と出会いなおし、見過ごしてきた風景や事物を丁寧に取り出して、多くの方々に伝えていくために、私たちは具体的にはどのようにすればよいのか。佐渡島を舞台に実施する本年度の島づくり人材養成大学では、フィールドワークを通して地域に暮らす人々の視点に寄り添い、そこに築かれてきた景色などに向き合うことの価値を学ぶと同時に、自分自身の視点や各自の島の現状と照らし合わせることで、地域に対する理解をより一層深め、その魅力を捉えなおし発信する手法を身につける機会とする。

第33期のカリキュラム

    
日程 午前 午後
 事前研修 オンライン(1回)。受講者の顔合わせ、オンライン上で可能なプログラムを事前グループワークとして実施。 
1日目(9/29)
・新潟県佐渡島に集合
・開講式
・ガイダンス
・研修①フィールドワーク
2日目(9/30) ・島内視察/体験① 島内視察/体験②

3日目(10/1) ・研修②フィールドワーク前準備 研修②フィールドワーク
4日目(10/2) 研修③フィールドワーク 研修③フィールドワークまとめ

 5日目(10/3) 研修④最終発表
・ふりかえり
・総評
・解散式
 ・新潟県佐渡島で解散
事後研修 オンライン(1~2回程度)。島に戻ってからの受講者の様子の確認や、本財団の人材育成基金助成事業の募集開始のお知らせ等の情報提供など、講師や事務局によるフォローアップを実施。
 
 
 
 
 
 
 
 

担当講師

比嘉 夏子(ひが なつこ) 合同会社メッシュワーク共同創業者
 山梨県立大学特任准教授。一般社団法人みつかる+わかる理事。博士(人間・環境学、京都大学)。「人類学者の目をインストールする」ことをミッションとし、変化を求める組織や知的好奇心を持つ個人などを対象に様々な伴走を行う組織として合同会社メッシュワークを設立。人類学の知見を活かし、多様な人々や現場のリアリティに寄り添いながら、その仕組みや変化を精緻に捉えることで、ボトムアップの社会変革を目指す。著書に『贈与とふるまいの人類学―トンガ王国の〈経済〉実践』(単著、京都大学学術出版会)、『地道に取り組むイノベーション―人類学者と制度経済学者がみた現場』(共編著、ナカニシヤ出版)などがある。


研修への申し込み方法

 本財団会員市町村在住の方に参加資格があります。毎年5月ごろ会員市町村へ送付する募集要項にもとづき、各市役所・町村役場の離島振興担当課を通じてお申し込み下さい。
 詳しくは下記までお問い合わせ下さい。

公益財団法人日本離島センター 島づくり人材養成大学 担当宛
TEL:03-3591-1151 MAIL:shimadai@nijinet.or.jp

日程 午前 午後
 事前研修 オンライン(1回)。受講者の顔合わせ、オンライン上で可能なプログラムを事前グループワークとして実施。 
1日目(9/29)
・新潟県佐渡島に集合
・開講式
・ガイダンス
・フィールドワーク①
2日目(9/30) ・島内視察/体験① ・島内視察/体験②

3日目(10/1) ・フィールドワーク前準備 ・フィールドワーク
4日目(10/2) ・フィールドワーク ・フィールドワークまとめ
日程 午前 午後
 事前研修 オンライン(1回)。受講者の顔合わせ、オンライン上で可能なプログラムを事前グループワークとして実施。 
1日目(9/29)
・新潟県佐渡島に集合
・開講式
・ガイダンス
・フィールドワーク①
2日目(9/30) ・島内視察/体験① ・島内視察/体験②

3日目(10/1) ・フィールドワーク前準備 ・フィールドワーク
4日目(10/2) ・フィールドワーク ・フィールドワークまとめ

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公益財団法人 日本離島センター

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