会員市町村・支部専用ページ

季刊 『しま』|238号

No.238 Vol.60-1 2014.7 July 季刊『しま』目次

グラビア

宮城の島々 四年目の夏
写真・小林 惠

TOPICS

奄美群島振興交付金を活用した航空路・航路の運賃割引を開始
本誌編集部

コラム

色の名が付く島
菅田正昭

特集 地域おこし協力隊

まず地域を知り、住民を巻き込む活動へ

pdfこの記事の詳細はこちら(3,443KB)

新潟県佐渡島 木野本信子
私の担当する海府地区は、佐渡の北部の海岸沿いに点在する九つの集落からなる漁業の盛んな地域です。協力隊の私がこの地でできること、求められていることは何だろう? そのヒントを得るために、集落をくまなく歩きみどころを探したり、住民と話をしたり、地域の行事などに積極的に参加するなど、まずは地域を知ることから始めました。

人づくりこそが、島づくりへとつながる

pdfこの記事の詳細はこちら(2,268KB)

島根県隠岐島前 奥田麻依子
島根県立隠岐島前高校の「島全体が『学校』、地域の方が『先生』」というコンセプトに共感し、ここでの取り組みから日本を、さらには世界を変えていくのだという志に惹かれ、協力隊に応募しました。現在、同高校を基点に、地元3町村、学校、地域住民、各種団体などを巻き込んだ地域総がかりの教育改革と持続可能な地域づくりに挑戦しています。

ともに汗を流し、島の人の「やってみたい」を実現

pdfこの記事の詳細はこちら(2,787KB)

山口県大津島 大友翔太
協力隊の任期終了後も赴任地である大津島に定住し、地域づくりに携わっている。協力隊での仕事は多岐にわたっていた。民泊のコーディネートやイノシシの狩猟の手伝い、ある時は祭りで鰤をさばいていたこともある。一定の「形」にはまらず、臨機応変に地域の色に合わせて仕事や自分のポジションを変えていくことが大切だった。

定住へ向けて島に産業をおこしたい

pdfこの記事の詳細はこちら(2,070KB)

愛媛県関前諸島 成田晶彦/安井紫乃
「地域おこし協力隊」という言葉から連想されるのは、地域の人々のお手伝いをしてくれる人というイメージではないだろうか。実際、地域活動のサポートも行うが、私たちは3年間の任期の間に定住できる術をみいだし、任期後も地域に根づくことをいちばんの使命とし、地域課題の解決と定住が結びつくような活動をしていこうと決め動きだした。

「あるあるメガネ」でみれば、宝の山がみえてくる

pdfこの記事の詳細はこちら(2,140KB)

愛媛県上島諸島・魚島群島 藤巻光加
小さな町、島だからこそできることを大切にしたいという思いが、活動の根っこにあります。少子高齢化など社会構造の変化によって生まれた「空白」や「余白」は、ネガティブなものではなく、自分たちの暮らしを、自分たちでデザインできるという「余地」。好奇心と実行力があれば、「小さい」ということが創造性に富んだ最高の環境になりえるのです。

この島に生まれ育った自分にしかできない活動を

pdfこの記事の詳細はこちら(2,123KB)

高知県鵜来島 宮本 五
自分が生まれ育った鵜来島は小さな島で、現在の人口は22名ほど。この島を離れて数十年経ち、いま島に自分が帰って何ができるのか不安な気持ちでした。しかし、島が困っていることがはっきりしていながら、それを助ける人がいない状況を前に、自分にも何かできることがあるかもしれないと不安半分、希望半分で協力隊となる決心をしました。

7つの島を横につないで個性を見直す

pdfこの記事の詳細はこちら(2,224KB)

佐賀県玄海諸島 土谷朋子
玄界灘に浮かぶ7つの島々は、島間の情報交流、物流、人の流れが少なく、構造上孤立化していました。そこで、7つの島を横につなぐ「連携」を取り組みの柱に据えました。この取り組みを進めていくと、各島の凸凹=島の個性がみえてきます。「島の活性化の成果」とは何か? 明確な答えをまだ持ち合わせておらず、自問自答しながら活動しています。

島の魅力、見つけて、活かして、繋ぎたい

pdfこの記事の詳細はこちら(2,738KB)

長崎県対馬島 川口幹子
私たちよそ者の役目は、地域の人に自分たちの地域の魅力を認識させることなのではないか。自分たちの土地にたくさんの人がやってくる。地域の産品が都会で売れる。そういう実績を重ね、地域の人たちが自分たちの暮らしの豊かさを認識できたとき、それがゴールなんだろうと思って、同期の隊員とともに社団法人を立ち上げました。

超高齢化の過疎集落で地域おこしを模索する

pdfこの記事の詳細はこちら(2,610KB)

長崎県福江島 坂本吉晴
私が活動することになった琴石地域は、福江島の南端に位置する高齢化率90%の典型的な過疎化・高齢化集落です。私が赴任後、まず取り組んだのが現状調査です。地域や住民が抱えている課題が何であるか、集落を巡回しながら、情報収集に努めました。地域の活性化へつなげるには、どうしたらいいか? 暗中模索しながらの活動スタートでした。

暮らしや風土、生産者の思いを伝える落花生事業

pdfこの記事の詳細はこちら(2,467KB)

長崎県小値賀島 福川 諒
現在、ぼくは一般財団法人小値賀町担い手公社で島の特産品である落花生の栽培、販売、そしてPR業務を行っています。以前の僕自身がそうであったように、落花生が小値賀の特産品だと知らずに島に来て、そのまま知らずに帰ってしまう観光客の方がいるはずだと思い、うまくPRできれば島のためになると考え、協力隊の仕事を落花生関係に決めました。

ショウガ栽培プロジェクトで地域力の創造を

pdfこの記事の詳細はこちら(2,280KB)

鹿児島県種子島 遠藤裕未
市から休校小学校を利用した「ふるさと交流大会」開催の相談を受け、これを一過性のイベントだけにしたくないと感じました。そこで、地元の生姜山集落の名を生かしたプロジェクトを計画し、具体的なプランを提案。ショウガを地域の耕作放棄地で栽培・商品化し、小さな雇用と交流の場づくりを始めました。

商品開発から荷役まで、多彩な活動で地域に貢献

pdfこの記事の詳細はこちら(2,635KB)

鹿児島県黒島 宇津野育己
地域おこし協力隊として、3年間さまざまな活動に取り組みました。特産品開発、焼酎の原材料となるサツマイモの収穫、畜産農家のお手伝い、観光客の案内、村の簡易郵便局窓口業務のお手伝いをしたこともありました。具体的な結果の出る活動をされている隊員もありますが、いろいろな活動をしたからこそ得た経験や地域とのつながりがあるのも事実です。

若い世代に「帰っておいで」と胸を張れる農業をめざして

pdfこの記事の詳細はこちら(1,915KB)

鹿児島県加計呂麻島 籾山育代
自分は専門家ではない、主役ではない、住民がやりたいことの「協力隊」であって住民の協力に徹する、ということを心に決めました。まず「島を知ること」を目標に草刈りなど地域の清掃作業に参加。そこで住民の声に耳を傾けるうちに、どのような方が住んでいて、どのような雰囲気なのかを知ることができるようになっていきました。

寄稿

奄美群島振興開発基本方針及び小笠原諸島振興開発基本方針の概要
国土交通省
島暮らし讃歌 徳島の島二つ(前篇)
川口祐二

連載

<写真の向こう側>
まちづくりの時代
加藤庸二
<島の精神文化誌>
第20話 トシドン(中篇)
土屋 久
<「しま」の原景>
第26景 佐渡船の船路(その五)
佐藤利夫
<瀬戸内海の今を歩く>
第52景 広島県細島・小佐木島
齋藤 潤

事業

平成26年度全離島通常総会を鹿児島県奄美市で開催
本誌編集部

書評

中俣 均著『渡名喜島─地割制と歴史的集落景観の保全』

藤田陽子・渡久地健・かりまたしげひさ編『島嶼地域の新たな展望─自然・文化・社会の融合体としての島々』

表紙… 沖縄県 鳩間島

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償提供されている Adobe® Reader™ プラグインが必要です。

▲このページのトップへ

公益財団法人 日本離島センター

〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-32 全国町村会館西館5階
TEL 03-3591-1151 FAX 03-3591-0036