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季刊 『しま』|247号

 

No.247 Vol.62-2 2016.9 September 季刊『しま』目次

グラビア

異形の出で来たる盂蘭盆会 鹿児島県悪石島
写真・小林 惠

TOPICS

離島活性化交付金の概要と事例紹介
国土交通省離島振興課

新連載

全推連会員の活動紹介1 島づくりは、人づくり
全推連会長 藤原隆仁

コラム

志磨目八目 その6 「島リゾート」の基本概念の検討 その3
小野晋也
萬葉集の離島生活 その3
菅田正昭

継続特集

有人国境離島法制定
有人国境離島法 施行に向けた政府の動向
全離島事務局
海洋島嶼国家の未来を支える有人国境離島法
民進党「島の振興」議員連盟会長 髙木義明

特集 島の教育と地域づくり・I

◆離島留学

島に活力をもたらす漁村留学(福岡県地島)

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地島校区漁村留学を育てる会 会長 前田浩昌
宗像市立地島小学校は、明治7(1874)年開校の歴史ある学校です。戦前には、児童数が100人を越えていましたが、高度経済成長時代になると島を出る人が増え、平成になってからは10~20人で推移し、廃校の危機が現実味を帯びてきました。そこで、小学生や先生方が「これからの地島小学校」というテーマで学習を開始し、それに共感した住民と保護者が中心となって平成11年に「学校存続問題検討委員会」がつくられました。

しま留学――学校の「元気」が、住民を勇気づける(長崎県久賀島)

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長崎県五島市教育委員会 角田亮明
長崎市から西方約100km、五島列島の南部に位置する五島市は、福江島・久賀島・椛島・奈留島・嵯峨島などの島々からなる自治体です。市の中心島・福江島と海で隔たる二次離島では、地理的条件から学校統合が難しく、今後の存続が危ぶまれるほど児童・生徒が減ってきています。そこで、島の大自然の中で生活し、極小規模の小・中併設校できめ細かい教育を受けるという利点を生かした「五島しま留学生受入事業」を立ち上げました。

ウミネコ留学――島で大きく成長して巣立っていく子どもたち(鹿児島県下甑島)

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ウミネコ留学制度実施委員会
「ウミネコ留学制度」の始まりは、少子高齢化による人口減少に端を発している。平成7年国勢調査で鹿島地区の人口が1,000人を切り、「来春、入学する小学生が1人もいない。入学式がなくなるのは寂しい」との危機感から、同年12月に「ウミネコ留学制度実施委員会規程」を制定し、翌1月から留学生の募集を開始した。留学名称は、鹿島断崖で春に生まれたウミネコ幼鳥が、成長して巣立っていくのにちなんでいる。

発足20周年を迎える永田小「かめんこ留学」(鹿児島県屋久島)

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屋久島町山海留学実行委員会 岩川俊広
屋久島の永田地区は、九州で第2位の高さを誇る永田岳を望み、永田川周辺には島では珍しい田園地帯が広がっています。同地区には「人の子も 我が子も同じ 永田の子」という言葉があります。永田区(自治会)が主体として運営している「かめんこ留学制度」が20年、「永田幼児学級」(小学校併設の未就学児対象の保育施設)が56年続いていることからわかるように、子どもたちの教育に対する期待と関心がたいへん大きい地域です。

しおかぜ留学――子どもは家庭で育ち、学校で学び、地域で伸びる(鹿児島県竹島・硫黄島・黒島)

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鹿児島県三島村教育委員会 事務局長 児玉 悟
三島村には竹島の「竹島小・中学校」、硫黄島の「三島小・中学校」、黒島大里地区の「大里小・中学校」、そして黒島片泊地区の「片泊小・中学校」があります。校名がそれぞれ「小・中学校」となっているとおり、本村のすべての学校は小・中併設校で、複式学級のクラスがほとんどです。授業参観をすると、一つの教室で二つの学年の子どもたちが、背中合わせに仲良く授業を受けている姿が見られます。

島内外が連携して支える山海留学(鹿児島県トカラ列島)

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鹿児島県十島村教育長 有村孝一
「十島村山海留学制度」は、平成3年から里親制度により、各島の学校存続に向けた対策の一つとして始まりました。募集にあたっては、留学生本人および保護者に山海留学を希望する理由などを記載する「山海留学希望調書」を提出していただき、それをもとに手続きを進めていきます。また、「里親履歴書」という受け入れに関する事前調書もあり、この2つの調書をもとに里親さんとの調整を図ります。

校区が一丸となって取り組む「親子留学」(鹿児島県奄美大島)

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阿室校区活性化対策委員会 副会長 前田博哉
鹿児島県宇検村の「阿室校区」は、村の南西に位置する、人口213人の校区です。同校区では、過疎・高齢化・少子化による人口減とそれに伴う児童・生徒の減少により、平成23年度以降4年間は中学生が0人になるなど、事実上の休校になる可能性がありました。そこで、学校の存続、また人口の増加による地域の活性化を目的とし、「阿室校区活性化対策委員会」を立ち上げ、親子山村留学の募集・受け入れ態勢の整備などを開始しました。

主体的な行動、助け合いの心を育む島留学(沖縄県慶留間島)

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慶留間島留学制度 現地代表 浅倉大地
慶留間島は座間味村の3つの有人島の中でもっとも人口が少なく、わずか60人程度です。そんな小さな島に小学生10名、中学生6名、教職員14名が暮らしており、子どもたちと学校関係者だけで住民の半数を占めています。学校があるから地域が成り立っている面もあり、まさに学校は島そのものといっても過言ではないため、住民が一体となって子どもたちを見守り、育てている現状です。

◆離島通学

海も船も学びの場――島とともに歩む浦戸の学校(宮城県浦戸諸島)

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塩竈市立浦戸小中学校 校長 斎藤博厚
子どもたちは島の宝物――この言葉は、島の区長さん方からいただいた最高の贈り物であり、教員として使命感に燃える原動力となっている言葉です。親子で学ぶ学校、子どもとともに教師も育つ「共育(きょういく)の学舎」を実現させたい、そして“島の宝”である子どもたちの瞳を輝かせ、元気な声を島いっぱいに響かせたい、そんな思いで教育活動に取り組む毎日です。

湖上の学校へ――定期船通学する13人の子どもたち(滋賀県沖島)

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近江八幡市立沖島小学校 校長 森本眞左子
沖島は、日本でもっとも大きい湖である琵琶湖に浮かんでおり、淡水湖の有人島としては日本唯一、世界的にも珍しい島です。沖島小学校は、眼前に琵琶湖を望み、教室はいずれもレイク・ビューです。約10年前から小規模特認校の指定を受けており、近年は島外から通学する児童も増えました。 特認校については、併設の沖島幼稚園も対象となっていることから、3歳児から小学校6年生までの通学・通園が可能となっています。

地域の学校を目指す「茜島シーサイドスクール」事業(山口県野島)

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山口県防府市教育委員会 見好敏和
野島の人口は、少子高齢化の進展とともに過疎化の波にのまれ、年々減少している。それにともない野島小・中学校の児童・生徒数も減少、存続が危ぶまれる状況となった。そこで防府市教育委員会では、平成13年度より野島の豊かな自然環境を活かし、心温まる教育風土の中で、知・徳・体のバランスのとれた児童・生徒を育てるために小規模特認校制度を導入し、「茜島シーサイドスクール事業」として、新たな学校づくりを始めた。

◆資料

「離島留学」「離島通学」実施小・中学校とその概要

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平成28年度に「離島留学」と「離島通学」の制度がある小・中学校、および29年度から同制度を実施予定の小・中学校(本誌編集部調べ)について、その概要を紹介する。

◆遠隔授業

オンライン学習塾の活用と課題

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本誌編集部
ICTの活用は、離島における教育機会の確保と充実を図る上で欠かすことのできないキーワードである。実際、島の学校においても電子黒板やタブレットの活用、他地域とを結ぶ遠隔授業などの取り組みがみられる。本稿では、沖縄県の離島などで導入が進む、自治体と学校などが連携するオンライン学習に注目し、実際に運用を行っている自治体や東大NETアカデミーなどに現況と今後の展望をうかがった。

短報

離島航路最大の定期船「新おがさわら丸」就航(東京都小笠原村)
本誌編集部
鉄砲鍛冶の絆をたぐり関市民オペラが初公演(鹿児島県種子島)
「海波の音」公演実行委員会 八板俊輔
滞在のスタイルが多様化する粟島(新潟県粟島浦村)
本誌編集部

寄稿

『ひとりひとりが宝もの』を島の学校へ
河田真智子
新緑の式根島へ 海女を訪ねて
川口祐二
離島におけるソーシャルプロダクツの可能性
(一社)ソーシャルプロダクツ普及推進協会 専務理事 中間大維

特別報告

フランス・コルシカ島現地調査(後篇)
コルシカ島における国土連続制交付金
小澤 卓
コルシカ島の特別税制政策とその効果
森田朋有

連載

<写真の向こう側>
初めての街で
加藤庸二
<島の精神文化誌>
第29話 布施の山祭り(後篇)
土屋 久
<宮本常一写真を読む>
その6 山形県飛島(後篇)
小川ひかり
<瀬戸内海の今を歩く>
第60景 広島県似島
齋藤 潤

映画評

二二年の記録映像『五島のトラさん』
竹内海四郎

書評

岩下明裕著『入門 国境学――領土、主権、イデオロギー』

森川すいめい著『その島のひとたちは、ひとの話をきかない――精神科医、「自殺希少地域」を行く』

表紙… 長崎県 対馬島

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公益財団法人 日本離島センター

〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-32 全国町村会館西館5階
TEL 03-3591-1151 FAX 03-3591-0036

No.283 Vol.71-1 2025.9 September 季刊『しま』目次

グラビア

慶良間の海洋文化の継承と活用
沖縄県座間味島
小原 佐和子

特集 離島の畜産業のいまⅡ

事例報告

レポート 唯一無二のレモンポーク――島の養豚農家の挑戦

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中山なぎ
愛媛県上島町の最西端にある岩城島。本稿では、岩城島で町内唯一の養豚業を営む「松浦農場」の取り組みについて紹介する。同社が育てているのが、「レモンポーク」である。この豚は、島内の産業廃棄物として排出していた、柑橘の搾りかすを配合した飼料を食べて育つ。生産サイクルを「島の循環」と名付け、発信することでブランド化を図り、食肉産業展「銘柄ポーク好感度コンテスト」で、最優秀賞を受賞した。ほか、レモンポークを島内で食べるための6次産業化の取り組みについて、取り上げる。

島が育み、人が守る地域に根差した「五島美豚」

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中村 千結
長崎県五島市では、肉用牛、酪農、養豚、養鶏などさまざまな畜産業が営まれ、市全体の農林水産業生産額の三割弱を占める。本稿では、JAごとうが主体となりブランド化に取り組む「五島美豚」について取り上げる。厳格な衛生管理の下、育てられることで、安心安全な肉質が保証されるほか、防疫面など離島ならではの優位性もある。現在、市内で出荷される五島美豚、年間約七千頭のうち約四割が島内、残りが島外(県内を中心)で消費される。近年では、地元の飲食店での提供も拡大しており、食を通じた五島の魅力発信に貢献している。

日本農業遺産の島で営まれる山羊畜産業

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沖縄県多良間村政策参与 来間玄次
沖縄県多良間村は、多良間島と水納島の2島の有人島から成り、農家が全戸数の54%を占める農業の島である。水資源に恵まれない多良間島では、琉球王国時代から抱護という独特の防風林を巡らし、台風や季節風から暮らしと農畜産業を守ってきた。現在島の畜産業は肉用牛生産がトップで、次いで山羊、豚の順になっている。多良間産の山羊は「多良間ピンダ」と呼ばれ、往時の村の山羊の飼養頭数は、県内でも最大を誇った。本稿では、山羊のブランド化事業や、島が熱狂する「多良間島ピンダアース(闘山羊)大会」について紹介する。

レポート 奄美の自然を生かした高品質の鶏卵・鶏肉生産

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赤羽俊彦
豊かな自然と文化を有する奄美大島で養鶏を営む「株式会社みなみくんの卵」。同社の生産品目は、卵・肉・加工品(スイーツ、惣菜)で、実に島の卵流通の四割を担っている。良質な卵と肉は郷土料理「鶏飯」に適し、養鶏を通して、半世紀以上にわたり島の食文化を支えてきた。本稿では、経営方針を効率よりも品質重視とした経緯や、地元民と観光客の両方が訪れやすい直販所経営の取り組み、人材確保や感染症リスクなど島で養鶏業を営む上での諸課題について紹介する。

人と自然が共存するニホンミツバチ養蜂

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合同会社つくもらぼ代表 高田陽
長崎県対馬では、古くから山の奥まで人々が入って、林業や山間での焼畑耕作を行なっていた。対馬の森の恵みの一つが、ニホンミツバチのハチミツである。対馬の山間部ではハチの群れを捕らえる「ハチドウ」があちこちに設置されている。対馬では一般的な養蜂と異なり、野生の蜂を飼育するため、ハチ任せの部分も多く、人とハチが共に暮らしている。一方、気候変動や外来種など懸念も多岐に渡る。ほか、対馬の蜂蜜のブランド化や、養蜂を自然と共生するアイコンとして注目する博物館の取り組みなどを紹介する。

巻頭言

地域の皆様の声に誠実な離島振興
国土交通省離島振興課長浪越祐

TOPICS

離島活性化のための交付金の概要と事例紹介
国土交通省離島振興課
 
アイランダー高校生サミット2025開催決定
本誌編集部
Young Islanders Forum Japan 開催
本誌編集部

連載

生きものを 守って活かす 島づくり
第3話 島根県知夫里島
平田 和彦
<島の精神文化誌>
第65話 夏越祭り

土屋 久
全推連会員の活動紹介(34)
東京都八丈島

奥山 清
<宮本常一写真を読む その40>
戦後80年と宮本常一写真

高木 泰伸

インタビュー

履歴書のなかの島13
棋士としての活力を養う対馬
将棋棋士 佐々木 大地/dd>

コラム

文学・映画の舞台を歩く『出口のない海』 山口県大津島
大野 道弘
永続離島論 10
菅田 正昭

映画評

『風のマジム』

書評

山本 慎一 著『島の宝を守る白石踊800年の伝統を受け継ぐ若者たち』
中村 多栄子 著『クロッシングオブ青方』

調査報告

離島の第一次産業を考える① 沖縄県座間味村
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本財団事務局

事業

  
しまづくりフォーラム開催報告
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本誌編集部
離島人材育成基金助成事業 令和6年度事例報告②
 宮本常一写真から上島町の現在、未来を考える
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かみじま町空き家よくし隊 平田 浩司

現地レポート

スポーツアイランドで離島球児たちが躍動
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本財団事務局

巻末企画

島で生まれたグラフィックデザイナーが歩いて見つけた島デザイン
新潟県:佐渡島
新村 則人